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2017年1月31日 (火)

『両手袋問題を考える絶妙な事例』

片手袋研究における大問題の一つに、「両手袋の距離問題」というのがある。当ブログでもごく初期の段階から、折に触れて問題提起をしている。

簡単に言えば、「両手袋が落ちていた場合、その両手袋の距離がどのくらい離れていたら、人間は“片手袋が二つ”と認識するのか?」という問題である。

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これぐらいの距離だったら「あ、両手袋が落ちている」と認識するはずだが、それぞれが風に吹かれたり車に轢かれたりしているうちに距離が離れていけば、いずれ「片手袋二つ」になる訳だ。

その境目がどこにあるかは答えが出ていない。ひたすら具体例を収集していくしか道はないだろう。しかし突き詰めて考えていけば、「両手袋も片手袋である」という答えが出せそうなのだが、説明が長くなるのでここでは触れない。

さて、今日の朝。冬場によくみられる片手袋としては代表的な「ファッション類介入型ガードレール系片手袋」に出会った。

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横断歩道で信号待ちをしている最中だったので、撮り終わってなんとなくキョロキョロしていた。すると後方の路地に見つけてしまったのである。

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これはどう見ても先程の片手袋の相方である。柄が全く一緒だ。この二枚の位置関係を記録しておく為に、初めてスマホのパノラマ撮影機能を使ってみた。

Img_3794

その距離、およそ20mくらいだろうか?これ程離れていれば殆どの人が「片手袋二つ」と認識するのではないか?いや、もっとよく考えてみると違うかもしれない。

つまり、どちらか片方の手袋しか認識出来なかった場合、「片手袋を見付けた」となるのだろう。現にもう片方の手袋を見付けてしまった瞬間、僕は「あ、両手袋だったのか」と思ってしまった。

今日のこのパターン、二つとも見付けられる可能性も、どちらか一つしか見つけられない可能性も、同じくらいの確立で考えられる絶妙な距離だったのだろう。こういう境界線上にある事例は大事にしていきたい。

それにしても僅か20mの差で片方は介入型、片方は放置型の運命をたどるのだから、やはり片手袋というのは何か我々の人生を象徴しているように感じてしまう。

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