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2017年1月

2017年1月31日 (火)

『両手袋問題を考える絶妙な事例』

片手袋研究における大問題の一つに、「両手袋の距離問題」というのがある。当ブログでもごく初期の段階から、折に触れて問題提起をしている。

簡単に言えば、「両手袋が落ちていた場合、その両手袋の距離がどのくらい離れていたら、人間は“片手袋が二つ”と認識するのか?」という問題である。

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これぐらいの距離だったら「あ、両手袋が落ちている」と認識するはずだが、それぞれが風に吹かれたり車に轢かれたりしているうちに距離が離れていけば、いずれ「片手袋二つ」になる訳だ。

その境目がどこにあるかは答えが出ていない。ひたすら具体例を収集していくしか道はないだろう。しかし突き詰めて考えていけば、「両手袋も片手袋である」という答えが出せそうなのだが、説明が長くなるのでここでは触れない。

さて、今日の朝。冬場によくみられる片手袋としては代表的な「ファッション類介入型ガードレール系片手袋」に出会った。

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横断歩道で信号待ちをしている最中だったので、撮り終わってなんとなくキョロキョロしていた。すると後方の路地に見つけてしまったのである。

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これはどう見ても先程の片手袋の相方である。柄が全く一緒だ。この二枚の位置関係を記録しておく為に、初めてスマホのパノラマ撮影機能を使ってみた。

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その距離、およそ20mくらいだろうか?これ程離れていれば殆どの人が「片手袋二つ」と認識するのではないか?いや、もっとよく考えてみると違うかもしれない。

つまり、どちらか片方の手袋しか認識出来なかった場合、「片手袋を見付けた」となるのだろう。現にもう片方の手袋を見付けてしまった瞬間、僕は「あ、両手袋だったのか」と思ってしまった。

今日のこのパターン、二つとも見付けられる可能性も、どちらか一つしか見つけられない可能性も、同じくらいの確立で考えられる絶妙な距離だったのだろう。こういう境界線上にある事例は大事にしていきたい。

それにしても僅か20mの差で片方は介入型、片方は放置型の運命をたどるのだから、やはり片手袋というのは何か我々の人生を象徴しているように感じてしまう。

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2017年1月30日 (月)

『オンリー・ゴッド』

乗りたいバスが目の前で行ってしまった。

次が来るまで15分。重い荷物を持っていたので、その僅かな時間がキツイ。がっくり肩を落としながら、ふと視線を横にやると…

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おお!これを見逃さないように、片手袋の神がわざとバスを行かせて下さったのか!今日は暖かさのせいか外出中も片手袋を見掛けなかったので、嬉し過ぎるプレゼントだった。

でもさ。片手袋の神だか何だか知らないけど、やっぱり荷物は重かったのよ。

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2017年1月27日 (金)

『シュレーディンガーの片手袋』

「お!片手袋かな?」

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でもこの状態ではイマイチ分からなかったので裏に周ってみたところ…。表のゴミ捨て日のお知らせと裏打ちされた板の間に、この片手袋らしき物体が挟まっていたのです。指の部分でも露出していれば片手袋か否か判別できるのですが。

しかし私は片手袋には触れない主義。取り出して確認できない以上、この物体は片手袋かもしれないし、靴下かもしれないし、レッグウォーマーかもしれない。僕に出来るのは、その宙ぶらりんの状態を写真におさめる事だけでしたよ。

あれ?もしかしてこういうのが『シュレーディンガーの猫』って事?

え?違う?…ああ、そうですか。

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2017年1月26日 (木)

『いてもたってもいられないわ』

先日、鶯谷の東京キネマ倶楽部で「二階堂和美 with Gentle Forest Jazz Band」のライブを見てきたんですけど。

ライブ開始が19時。仕事が終わったのが18時過ぎ。急いで着替えて家を飛び出し、会場に着いたのが18時55分位。何とか間に合ったので安堵しつつ、猛烈な息切れに苦しみながら入場列に並んでいると、見えてしまったのです。会場の前に落ちている角材に片手袋が刺さっているのが…。

でも列は進んでいるので抜け出せないし、開演時刻は迫っているし。(ライブが終わるまで無くなる事はないだろう)という判断を下し、後ろ髪ひかれる思いで会場に入りました。

ライブは本当に本当に素晴らしくて、仕事で疲れた体も自然と揺れてしまいました。しかし、僕の頭の中のどこかでは先程の片手袋がチラついてしまい…。正直、生きた心地がしませんでしたよ。

終演後、興奮冷めやらぬまま会場を飛び出し先程の場所に駆け付けると、

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良かった~、あったぞ!なんでこんな状況になっているのか分からない片手袋が!ホッと一安心。

…でもね、せっかくの素晴らしいライブを見ててもどこかで片手袋の事を考えている。これってどうなんでしょうね?僕の場合大好きな映画を見てても、どこかで「片手袋が映るんじゃないか?」と考えているんですよ。で、例えば『アナと雪の女王』みたいに実際に片手袋が出てくると、もうそれからは物語の本筋が頭に入ってこなくなってしまう始末。

これはもう、「趣味」とかじゃなくて「癖(へき)」ですよね。

片手袋は呪い

最近、この言葉を心の中で何度も繰り返してます。

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2017年1月24日 (火)

『スティック』

ファッション類介入型棒系片手袋。

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シンプルでいながら凛とした佇まいが魅力だ。

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「はい!」

先日出会った棒系片手袋。授業中、元気良く手を挙げる小学生のような勢いがあった。

全ての棒に片手袋を。

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2017年1月21日 (土)

『今日も子供たちは片手袋を落としていく』

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子供達は今日も元気に片手袋を落としていきます。

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2017年1月20日 (金)

『恵方巻のノボリ』

すみません。今日は直接片手袋に関係ない話なんですが。

片手袋を撮るという事は、片手袋の周辺も記録するという事ですよね?だからこそ気付く些末な事柄もあって。

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例えばこの片手袋写真。後ろにファミマの恵方巻のノボリが映ってますよね?これを撮ったのが、一昨年。

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で、これが今日撮った写真。

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二つのノボリを見比べてみると、ファミマが毎年ノボリを新しくしてる事が分かりますよね?いや、だからどうしたって事はないんですが、自分が撮っているものが後年、思いもよらない重大な記録になる可能性だってゼロではない訳で。

そう考えると、そもそもの“片手袋を撮る”という行為だって、決して疎かには出来ませんよ。いや、疎かにした事は一度もないんですけどね。

皆さんも、その辺、意識して下さいね!それでは今日はここまで。チャオ!

P.S 冒頭にわざわざ“今日は直接片手袋に関係ない話なんですが。”と書きましたが、その事に憤慨する人なんているんですかね…。

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2017年1月18日 (水)

『微妙な法則性』

前回のイオセリアーニ監督について書いた記事でも触れましたが、「分類図に加える程ではないが、たまに出会うタイプの片手袋」というのがあるんですよね。

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例えばこの「消火器の上の介入型片手袋」。別にこういう片手袋が生まれる背景に一定の法則があるとは思えませんが、でも確かにたまに出会う。

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マンホールと片手袋。これなんかはむしろ、マンホールがいかに多いか、という事の証明でしょうね。

でも「法則性はない」と決定した訳ではなく、いつか何かしらの理由が判明するかもしれません。

僕は「今までに○○枚も片手袋の写真を撮ったぜ!」なんていう物量を誇る事だけはしたくないんですが、多くの片手袋と出会うからこそ分かってくる事もやはりあります。そういう意味では、もっともっと沢山の片手袋と出会っていきたいですね。

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2017年1月17日 (火)

イオセリアーニ監督の新作『皆さま、ごきげんよう』は、片手袋的視線に貫かれた傑作である!

たまに「片手袋を感じる映画」というのがあるんですが、それには二種類あるんですね。

一つは「単純に片手袋が画面に描かれている映画」。『モンスターズインク』や『アナと雪の女王』、『ローズマリーの赤ちゃん』や『フレンチアルプスで起きたこと』なんかがそうです。どこに映っているかは、実際に見て確かめて下さい。

二つ目は「片手袋が映っている訳ではないが、片手袋的な思想を感じる映画」。近年では何といっても『君の名は。』がそうで、当ブログでその理由を解説しました。

で、今日見に行ったオタール・イオセリアーニ監督の『皆さま、ごきげんよう』という映画が、二つ目の意味で片手袋映画の傑作だったのです!忘れないうちにその理由を書いておこうと思います。

『皆さま、ごきげんよう』(2015) オタール・イオセリアーニ監督

フランス革命の時代、どこかの戦場、現代のパリ―時代が違っても、変わることなく繰り返される人間の営み。争いや略奪、犯罪は決してなくなることはない。それでも、溢れるほどの愛や友情、希望がある。寒い冬の後には、必ず花咲く春がやって来る。明けない夜はない。そう、明日は今日よりも良いことが待っている。混沌とする社会の不条理を反骨精神たっぷりのセンスの良いユーモアで、ノンシャランと笑い飛ばす。公式サイトより

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僕はフランスのジャック・タチ監督(1907-1982)の大ファンなんですが、世界中に「タチを感じさせる」と言われる映画監督がいるのです。今までそういう監督・作品を色々とチェックしてきましたが、個人的にはイオセリアーニ監督が一番タチに近いものを感じるんです。撮影スタイルや題材はそれほど似てないんだけど、作品を通して得られる印象や思想からタチの影響を強く感じるのです。

そんなイオセリアーニ監督久々の新作とあらば見ない訳に行きません。公開から一か月経ってしまったのですが、ようやく今日、岩波ホールに行き見る事が出来ました。

決して分かりやすい作品を撮る監督ではないので、終演後場内には「ポカーン」とした空気が蔓延しておりましたが、僕は大変感動いたしました。というのもこの作品、普通に見てしまうと確かに捉えどころがないのですが、片手袋というファクターを通して見てみると、驚くほど分かりやすくなると思うのです。

「この作品が最終的に言いたいのはこういう事だったんですよ!」というタイプの解説を受け付ける作品ではないのですが、作品全体の骨格となっている思想を読み解くために、片手袋を用いて幾つかの設定やシーンを解説してみたいと思います。

①異なる時代に同じような現象が見られたり、同じ俳優が幾つもの異なった役を演じたりしているのは何故か?

作品解説にもある通り、この作品には三つの異なる時代、場面が描かれています。フランス革命の時代、どこかの戦場、現代のパリです。しかも同じ俳優がそれぞれの時代に出てくる様々な登場人物を演じ分けたりしています。フランス革命時にはギロチン処刑で首を切られる側と執行する側が、現代のパリでは親友同士になっていたりする。

時代や場所が異なる人たちを描いているようで、それが最終的にはつながってくる。こういうのって、群像劇の醍醐味ですよね。近年では『クラウド・アトラス』という作品なんかが、時代も場所も超えて繋がってしまう人間関係を描いていて面白かったです。

イオセリアーニ監督の作品はこういう設定が多いのですが、他の監督の群像劇に比べると、その繋がりが緩やかなんですね。異なる時代に同じような人達が存在しているのだが、それぞれが結びつくようで結びつかず、でも劇的でない形ですれ違ったりする。

また、ギロチン処刑で首を切られる側と執行する側は、現代のパリでは親友同士になっているが、やっぱり首が意味を持っていたりする。でもその意味は物語に大きく影響を与えるようなものではなく、もっとささやかな偶然なのです。

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この片手袋を落とした人、それを拾ってあげた人、手袋の指の間にエンピツを挟んだ人。おそらくそれらの現象は異なった時間、異なった人によって行われたのだが、この片手袋一点においてそれぞれの人生は一瞬すれ違ったのです。

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また、片手袋を研究していると、全く違うタイミングで同じような現象に遭遇することが多々あります。その回数が多ければ片手袋分類図に組み込むんですが、例えば「自転車のハンドルにぶら下げられた片手袋」なんて、何か定型化できるような根拠はない。でも全然関係ない人達によって、同じような行動が繰り返されているのは事実なんですね。

イオセリアーニ監督が、異なる時代、異なる場所の人間達を緩やかにすれ違わせたり、意味を読み取れる程ではない位のレベルで同じような行動を取らせたりするのは、とても片手袋的だと思うのです。

②風は誰にでも吹く

劇中、とても印象的な場面があります。色んな場所で突風が吹き、色んな人達の色んなものが飛ばされていきます。

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立場や階級、場所が異なっていても、風だけは誰にでも吹く。

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軍手に毛糸、ファー付きの手袋まで。それぞれの持ち主の職種や経済状況はバラバラであろうとも、片手袋を落とすという一点においては平等です。金持ちも貧乏も、大人も子供も、人種や宗教も関係なく、どんな人間も手袋を落とす。だからこそ片手袋は人間の普遍的な本質に迫っている気がする(と僕が勝手に思い込んでいる)。

『皆さま、ごきげんよう』に吹く風は、まるで片手袋そのものです。

③ペシャンコになった人、ならなかった人

映画の中で最もショッキングでいながら、最も笑いがこぼれてしまう(そう、本作は基本的にコメディなのです!)シーン。それが道端で倒れた老人がローラー車に轢かれてペシャンコになってしまうところです。

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よく『トムとジェリー』なんかで見るアニメ的誇張表現を、実写で再現してしまうんだから驚きました。しかも陰惨なシーンになるどころか、はっきりと本作一番の笑いどころにもなっています。

そしてこのシーン。映画の後半で違う登場人物達によって再現されます(複雑なんですが、演じてるのは同じ俳優なんですけどね)。しかし今度は、よろめいた老人を親友が支えてローラー車には轢かれません。

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例えば、同じように路上に放置されている軍手でも、人や車に踏まれ続けてペシャンコになるものもあれば、原形を留めたまま無事でいるものもある。

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もっと言えば、同じように電柱の傍で落とされたのに、そのまま放置されてるものもあれば、優しい誰かが拾い上げて電柱に引っ掛けてあげるものもある。

これら二つの片手袋がそれぞれ辿る運命は、何に・誰によって決定されるのか?それともそれを決めるのは偶然だけなのだろうか?

・人間は場所や時代を超えて結局同じような行動を取ってしまう。

・生まれ変わりがあったとしても、いつの時代でもくっ付いてしまう関係もあれば、毎回すれ違ったまま終わる関係もある。

・結局それぞれがそれぞれに勝手に生きているけど、風に代表されるような誰にでも等しく訪れる現象もある。

・人の死を決定してしまうような恐ろしい事態も、違う人が経験した時は誰かの助けによってそのまま過ぎていってしまう事もある

『皆さま、ごきげんよう』の、イオセリアーニ作品の、こんなところが非常に片手袋的だと思います。そして何より、「人間って、世の中って、基本的には糞ったれでどうしようもないけど、人が落した手袋を拾い上げるぐらいの良さはあるよね」という世界の認識が似てる気がするんですよ。

何の予備知識もなく触れると難解な印象を持ってしまうかもしれない本作ですが、こんな風に片手袋を通して見てみると、イオセリアーニ監督の厳しくも優しい視線が感じ取れると思いますよ。興味がある人は是非、どうぞ。

『皆さま、ごきげんよう』は神保町・岩波ホールで2月10日、金曜日まで上映しています。

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2017年1月14日 (土)

『温かい湯船に浸かりたかった』

夜、寒い。

一刻も早く出先から家に帰って、お風呂に浸かって布団に潜り込みたい。でも、それが叶わない。家まで1kmもない距離。でも、全然辿りつかない。

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その僅かな距離に無数の片手袋。その度にペダルを漕ぐ足を止め、iphoneを取り出し、手袋を外して、様々な角度から撮影。片手袋一枚につき、およそ5分のロス。

それがこの日は片手袋七枚。35分。しかもそんな事をやってるから、渡れるはずの信号も赤に変わってしまい待つ羽目に。40分、50分。時間はどんどん過ぎていく。

ようやく家に着く頃には、体の芯までキンキンに冷えてしまっている。しかも夜遅くなってしまったので、明日の仕事を考えるとゆっくり湯船につかる暇はない。シャワーでさっと済ます。

僕だって。僕だって何かがおかしいと思っている。でも…でも、片手袋があるんだよ、そこに。

僕は、最終的にどこかに辿りつけるんだろうか?それともどんどん遠ざかっているんだろうか?

皆さん、片手袋の冬の旬、最高ですね!

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2017年1月12日 (木)

『七福神巡りと片手袋探しの記2017②~片手袋GO編~』

2017年1月9日。成人の日。いよいよ初めて、大勢で七福神巡りと片手袋探しをする本番の日です。

正直「こんな企画に応募してくれる人がいるのかな?」と心配していたのですが、なんと告知から二日目で定員は埋まってしまったのです!驚くやら嬉しいやらで、事前の仕込みにも力が入りました。

しかし、この『片手袋GO』の打ち合わせを東京別視点ガイドの松澤さんとしていた時、僕はこんな事を言いました。

「いや~、面白くなりそうですね!でも一つ心配なのは、僕強烈な雨男なんですよ!」

事実、僕の今までの人生、大事なイベントの日は75%位雨が降ってました。ツアーに来てくれる人がいて、仕込みも完璧だったとしても、雨が降ってしまってはそもそも中止になってしまいます。

祈るような気持で当日を迎えたのですが…。なんと嫌な予感は的中。朝から結構激しい雨が降っていたのです。それでも天気予報を見てみるとツアーが始まる13時には晴れマークが出ていたので、中止にはしませんでした。

東京別視点の方々と当日最終打ち合わせをする為に集合場所である田端に向かう最中も、一向に雨が止む気配はありません。打ち合わせを終え、暗い気持ちで田端駅改札に向かいます。

正直そんな天気ではキャンセルも覚悟していたのですが、集合場所には続々とお客様が集まってきてくれました。そして嬉しい事に一人のキャンセルもなく全員が集合した頃、見事に青空が顔を出したのです!

そして13時。片手袋とツアーの簡単な概要をお伝えして、『片手袋GO』のスタートです!

…とここまで書いて、当日の楽しい模様のご報告をしようと思ったのですが。僕は携帯の写真フォルダを見て自分に呆れてしまいました。

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せっかく初めて片手袋に興味を持って下さった方が集まったのに、皆で町を歩く様子とか片手袋を囲む様子の写真が一枚もないんです!見事に片手袋の写真しか撮ってないんです!これじゃあ、記録として何にも残らないよ…。

でもとにかく当日の様子をご報告させて頂くと、まず片手袋は沢山見つかりました!実は田端出発直後、すぐに嫌な予感がしたんです。雨上がりの町は色々なものが洗い流されてしまったようで、何だかツルンとした印象だったのです。視界の中で引っ掛かってくるものがない、と言いますか。

七福神巡り一つ目のお寺、東覚寺をお参りして暫くはそんな印象が続きました。「ああ、今日は本当にやばいかも…」と思った瞬間!

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一つ目の片手袋が現れてくれた時は心底、ホッとしました。しかしやはり皆さん気付かなかったみたいで、僕が

「皆さん、ありましたよ!」

と報告した瞬間、「おおーっ!」という歓声が上がったのには笑いましたね。七福神巡りをしている他の団体の方が不思議そうにこちらを見ていました。

この日は東京別視点ガイドさんが本当によく準備してくれていて。

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こんな可愛らしいパンフレットとか、七福神にちなんで用意された人形焼きをおやつに頂いたりしました。

この日は一応、七福神巡りより片手袋にウェイトを置いた為、時間の掛かる七福神の御朱印は無しにさせて頂きました。その代わり片手袋が見つかる度、皆様にお配りした台紙に

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こんな風に片手袋御朱印を押しましたよ。

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片手袋が一つ見つかる度、僕が分類や見るべきポイントをみっちり解説していきます。さらにこの日は、昨年片手袋写真の展示をさせて頂いた手袋製造メーカーの方も参加して下さっていてたので、推定値段や材質の特徴まで補足して貰いました。僕一人で解説するより、さらに多角的に片手袋を見られたと思います。

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良いテンポで片手袋が現れてくれます。七福神巡りも雨上がり直後だったのが幸いして、スムーズに参拝が出来ました。例年、平日でもかなり行列の出来るお寺があるものですから、祝日のこの日は参拝を諦める場所が出てくるのも覚悟していました。こればっかりは雨男なのが吉と出ましたね。

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こちらの片手袋は、恥ずかしながら僕が見落としていたのを参加者の方が見付けて下さったのです。やはり大勢で歩いたことで、普段自分がどれ程の片手袋を見過ごしているか、という事に気付かされましたね。また見つかった片手袋の特徴や、その片手袋がどうやってうまれたのかを皆でワイワイと話し合えるのが楽しかったです。

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ちょうど三時間程歩いて、ゴールである不忍池の弁天堂に到着。無事七福神巡りを達成しました。そしてスタートからゴールまでの間に見つかった片手袋の数は、

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なんと七枚だったのです!これは鳥肌もんでした!だってこの「七福神巡り&片手袋探し」、2014年から始めて、

2014=7枚
2015=7枚
2016=4枚
2017=7枚

なんですよ!2016年だって片手袋は4枚でしたけど、両手袋も3組見付けてたので足したら7。ちょっとこれは七福神が見守ってくれていた、としか考えられません!

感動のフィナーレを迎え、最後に皆様に感謝の言葉を述べさせて頂きました。だってこの企画、2014年から一人で始めて毎年このブログで報告してましたが、各年の最後の文章を見て下さいよ。

2014
「適当に始めてしまった今回の企画ですけど、正直に言って凄く面白かったです。七福神巡りに限らず、何かの目的でまち歩きをしながら片手袋も探す、というのは良い企画かも。いつか片手袋愛好家がもっと増えたら、実現してみたいです。」

2015
「この先、もっと片手袋探しがメジャーになってくれれば、いずれイベント化して大勢でやるのも楽しいと思うのですが…。果たしてそんな日は来るのでしょうか?」

2016
「P.S とは言え、この『七福神巡り&片手袋探し』。本当に結構面白いので、来年は参加者募ったりしたらやりたい人っていますかね?」

これが本当に実現してしまったんですよ?心底嬉しかったですよ!そして多分、参加して下さった皆様も楽しんで頂いたんじゃないか?そんな感触がありました。

皆様とお別れして、東京別視点ガイドのお二人とツアーを振り返りながら歩いていた帰り道。

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当たり前のようにまだ片手袋が姿を現します。二人と別れて一人になってからも。

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夢のような時間が過ぎ、また僕の日常が戻ってきました。

「ああ、俺の片手袋ツアーに終わりはないんだ。終着点は死ぬ時なんだ…」

でもそうであるからなおさら、皆様と歩けたあの非日常はとても貴重な物でした。参加者の皆様、東京別視点ガイドの皆様、本当にありがとうございました!

またいつの日か、片手袋探しツアーを企画しますので、その時は是非参加してみて下さい!

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2017年1月10日 (火)

『七福神巡りと片手袋探しの記2017①~浅草編~』

2014年から毎年、年初には「片手袋探し&七福神巡り」を行うのが恒例となっておりました。勿論個人的にやっていたのですが、今年は東京別視点ツアーさんがそれをイベント化してくれました。初めてガイドとして皆様をお連れする訳ですから全く知らない場所より、過去三回行ってきた「谷中七福神巡り」を選択するのが無難と判断。

一応、例年通り個人的にもやっておきたかったので、年初の七福神巡りは初めての「浅草名所七福神」を選んでみました。

決行日は一月三日。天気は最高に気持ちの良い快晴。まずは一か所目、かっぱ橋道具街にほど近い矢先神社からスタートする為、最寄りのバス停で降りました。

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そしたらもう、いきなり二つの片手袋と出会ってしまいました。この日はとても暖かかったので、正直片手袋の方はそんなに期待していなかったんですけどね。

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一か所目の矢先神社です。こちらは福禄寿をお祀りしています。で、ここで衝撃の事実が発覚。

“浅草名所七福神”は九か所巡らなければならない!

いや、事前に全く調べず、「とりあえず一か所目の神社に地図とかあるだろ」という軽い気持ちで始めたものですから、驚きましたよ。七福神で九か所って…。しかも歩く距離がいつもの谷中より相当長い!体感としては二倍くらいに感じましたよ。

で、「距離が長い=片手袋が滅茶苦茶多い」という事も分かってきまして。

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大阪のおばちゃんの来てる服のようなカラーリング

当初の予想を裏切り、ものすごい勢いで片手袋と出会います。

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あと三が日だったので、さすがに人が多い!各神社、七福神巡りだけでなく普通に初詣の参拝客がいるので、場所によってはお賽銭を諦めざるを得ませんでした。

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二か所目の鷲神社で既に参拝を諦める事態に。脇から頭だけ下げてきました。

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長い参拝の列には高確率で片手袋が落ちてます。これは放置型に見せかけて介入型でしょうね。

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こちらは三か所目。吉原神社。

あと今回の特徴として、吉原や山谷など、普段なかなか足を踏み入れる事のない場所も通るんですね。勿論十数年前とはだいぶイメージが変わっているみたいなんですが。

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四か所目。石浜神社。

吉原神社から吉原、山谷を抜けて白髭橋袂にあるこの石浜神社に向かうのが一番キツかったかな。かなりの距離があるんですよね。

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でもポンポンとタイミングよく片手袋が現れてくれるので、全く飽きは来ません。この“軽作業類介入型街路樹・植え込み系片手袋”を撮ったら、ちょうど日が射してきてテレンス・マリックみたいな雰囲気の写真になりました。

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五か所目、不動院の参道にも当たり前のように落ちてました。

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今戸神社に向かう道中も沢山片手袋が。ちなみに今回は沢山出会い過ぎたので、全ての片手袋はアップしてません。

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六か所目の今戸神社も参拝客が多すぎて、脇から頭を下げました。

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ちなみに今戸神社は招き猫発祥の地らしいのですが、境内のベンチが全てあの有名ネズミだったのは洒落が効いてましたね。

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七か所目、待乳山聖天。こちらは大根で有名ですが、お祀りしてるのがヒンドゥー教のガネーシャらしいですね。あと境内に小さなモノレールがあるのも楽しいです。

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いよいよゴールとなる浅草に足を踏み入れると、もう物凄い人出!嫌な予感がしながら八、九か所目の浅草寺と浅草神社に行ってみると…

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はい!もう見た瞬間諦めました!一度だけ大晦日から年明けになる瞬間に浅草寺に並んだ事があるので勿論覚悟はしてましたが、それにしても凄い行列でした。

という訳で、最後の二か所でお参りできない、という何かスッキリしない、中途半端な結末となってしまいました…。そのせいなのか、単純に長い距離を歩いたせいなのか、結構クタクタになってしまいましたよ。

でもまあ、片手袋的には大満足の結果に終わりましたし、年が明けて皆が何となく晴れやかな顔をしている中を歩くのってすごく楽しかったです。

「片手袋的に幸先の良いスタートを切れたぞ!」

初めての片手袋探しツアーに向けて、確かな手ごたえを感じた僕なのでした。

(『七福神巡りと片手袋探しの記2017②~「片手袋GO」編~』に続く)

P.S 七福神終わった後も、浅草にはそりゃあもう大量の片手袋が…、

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2017年1月 7日 (土)

『レジ・スタンス』

二年ほど前、「冬場の片手袋の旬はいつからいつまでなのか?」という疑問に対して、戯れに「スーパーのレジや荷造り台付近に片手袋が現れたら旬の始まり、桜が散ったら旬の終わり」などと定義しました。⇒(その時の記事)

今シーズン、もうとっくに冬の旬は始まってる訳ですが、スーパーのレジ付近に必ず片手袋を見掛けるようになりました。

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(この時は両手袋二組に片手袋一つが置かれていた)

レジは届けられた落し物を取り敢えず置いておく場所なんでしょうね。

そんなこんなで最近は、スーパーで買い物してる時すら心臓の鼓動が激しくなってます。皆さんもお買い物の際には是非、レジ周辺をチェックしてみて下さい。

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2017年1月 5日 (木)

『アル・箱根』

正月休みは箱根に行ってきましたよ。

片手袋とは日常生活の中で出会う、というのを大事にしているので、逆に言うとどうしても同じような場所での出会いに固定化されてきてしまいます。なのでたまの旅行は片手袋研究にとって貴重な機会です。

朝早く東京を出発し、小田原駅構内の喫茶店で小休止をしたのですが、横のテーブルのお客さんが座席確保に使った手段が…

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片手袋!これはこの旅の成功が早くも確証されたようなもの。

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箱根に着いてまず向かったのは大涌谷。登山鉄道やロープウェイを乗り継いで徐々に高度が上がっていきますが…

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大涌谷到着間際で見事な富士山が姿を見せてくれました!

余談ですが、1月2日は千葉県内房に行ってたんですね。そこで毎年恒例になってる、とある砂浜での片手袋探しをしてたんですが、

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その時撮ったこの写真、後ろにうっすら富士山が写ってるのが分かりますかね?それからわずか二日後に、これ程大きな富士山を見られたので不思議な気持ちになりました。

話を戻しまして、大涌谷に到着して駅から出た直後の事。階段になんと介入型の片手袋発見!

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いや、やっぱりこんな場所にもあるんですね~。

っていうか冬場の大涌谷、物凄く片手袋が発生しやすい場所なんですわ。ここの名物は温泉地ならではの「黒たまご」なんですが、あちこちで皆が食べてる訳です。

で、冬場なんで皆手袋をしてるんですが、当然殻をむく時はそれを外してます。隣で食べてた外国からの観光客を見てたら、片方だけ外した手袋をベンチに置いてるんで、胸のドキドキが止まりませんでしたよ。まあ、その方はその手袋を忘れずにちゃんと持ち帰ってましたが。

だから多分、冬場の大涌谷は一日で結構な数の片手袋が発生してると思いますよ。

そんな新たな片手袋スポット発見に満足し、大涌谷を後にしよう…と思ったら、

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なんと先程の階段の片手袋が、僅か数十分の間に何故か移動してるではありませんか!流石の僕も理由は全然分かりませんでしたが、放置型になったり介入型になったり場所が移動したり、一つの片手袋が辿る運命は決して固定化されたものではないことを再認識しました。これを動的平衡というんですね(多分違うと思う)。

その後は宿へ向かう前に、箱根彫刻の森美術館に寄ってみました。よくテレビでは見ますけど、行ったのは初めてです。

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本当に敷地内に彫刻ばかりが沢山展示されてるんですね~。お馴染みの作家の作品から全く知らなかった作品まで沢山堪能しましたが、僕の心を最も動かしたのはこちらの作品でした。

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宿では食事や温泉を堪能しましたが、何より片手袋的に新鮮な出会いを経験できたのがこの旅行最大の収穫でした。

やはり、たまには新たな土地に出向いて新たな片手袋と出会うべきですね!これからも旅行は大事にしていきたいと思います。

…俺、どこに行っても結局やってる事は一緒じゃね~か。

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2017年1月 3日 (火)

『暖かい≠片手袋が少ない』

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あらためまして、あけましておめでとうございます。

今年最初、元旦に出会った片手袋はこの“ファッション類介入型棒系片手袋”でした。

去年もそうでしたが、なんだかお正月にしてはそれほど寒くないですよね?そもそも手袋をしている人自体が少ないです。

でも「手袋をしている人が少ない=片手袋が少ない」という公式にならないのが面白いところで。むしろ冬なのに暖かい方が片手袋は発生しやすい気すらします(この辺の因果関係については過去にも何度か書いてるので各自調べておく事)。

ですから、やはり2017年も全く気は抜けない、って事です!

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2017年1月 1日 (日)

『あけましておめでとうございます』

2017

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

撮影、研究といったいつも通りの片手袋研究は勿論、今年も色々な事にチャレンジしてみようと思います。僕にご協力出来そうな事があれば、いつでもお誘いください。

皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

平成29年 元旦
片手袋研究家 石井公二

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