神戸ビエンナーレ2013

2014年5月 1日 (木)

『神戸からの贈り物』

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昨年、奇跡的に神戸ビエンナーレに作品(『まちに咲く五本指』)を展示させて頂いたお陰で、地味だった片手袋ライフも新たな展開を迎える事が出来ました。

会期中は色々な感想を頂きましたし、未だに日本各地から片手袋写真の投稿も頂いてます。そして神戸ビエンナーレの事務局の方々や工務店さんなど、一生物の素敵な出会いも沢山ありました。

仕事をしながら、しかも40ftコンテナを写真で埋め尽くす、という初めての大がかりな展示でしたので、正直何度も心が折れ掛けましたが、本当に参加して良かったと思っています。

「あれからもう半年が過ぎようとしているんだな~」と考えていたある日、小包が一つ神戸から届きました。差出人は神戸で大変お世話になったある方です。

「何だろう?」と思って開けてみると…

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なんとコンテナの模型!しかも…

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コンテナの扉は開閉式、屋根は取り外し可能、内部も写真一枚一枚完全再現です!

僕の作品を気にかけて下さり、本当に色々とお世話になった方だったのですが、まさかこんな素敵なプレゼントを作成して下さるなんて。本当に涙が出ました。

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(※縮尺の参考として100円玉を置いてみました)

僕の作品、『まちに咲く五本指』は、片手袋を通じてまちに広がる人間同士の繋がりを実感して貰いたくて作成しました。しかし作成過程において、僕自身が色んな繋がりを実感する事になりました。

片手袋のおかげで、大事な大事な宝物がまた一つ増えました。

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2013年12月 3日 (火)

『神戸ビエンナーレへの道~無事閉幕!~』

                           

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九月、初めて入った実際のコンテナ内部。あまりの暑さと湿気に驚き、

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フレシオンかめやさんという心強い味方に励まされ、

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兄に手伝って貰い、床の写真を配置した時は妙な手応えを感じ、

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自分のイメージの中だけにしかなかった作品が、悪戦苦闘しながらも実際に姿を現した時には感動を覚え、

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神戸ビエンナーレが開幕してみれば、来場者の方の新鮮な反応が嬉しく、

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テレビの取材や、

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新聞の取材など、地味だった片手袋活動に光があたり、

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何より神戸のまちに対し深い思い入れが湧いてきた頃に、神戸ビエンナーレは12/1で終了しました。休む間もなく翌日に、

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胸を痛めながら大切な作品の解体を始め、

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二ヶ月間耐えてくれた写真達も、どことなく疲れて見えたり、

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そんなこんなで、コンテナは再び空に戻りました。

神戸ビエンナーレに入選が決まった三月末から今まで、本当に沢山の方に助けて頂きました。

家族、友人知人、材料や資金を援助してくれた方々、何から何まで神戸での作業を助けてくれたフレシオンかめや様、実行委員の方々、作家の皆様、そして何より実際に作品を見て下さった鑑賞者の皆様、新聞やテレビに反応して片手袋に興味を持って下さった方々。

片手袋研究家として過ごしてきた、地味な地味な八年間。しかしその間に溜めこんできた写真や研究成果や想いが、今年一気に爆発して沢山の出会いを連れてきてくれました。

今回の出品作、『まちに咲く五本指』がテーマにした“人と人との見えない繋がり”。図らずも、作品を作っていく過程で僕自身がそのテーマを深く再認識する事になったのです。

これから片手袋にどんな未来が待っているかは分かりませんが、今年経験した事は僕にとって本当に大きな財産になったと思います。その財産を糧にまた何か面白い事が出来れば、と考えております(とにかく本として出版が出来れば…)ので、その時にはまたよろしくお願い致します!

P.S 当たり前ですが、当ブログでの片手袋に関する更新はこれからも続いていきます!どうぞよろしくお願い致します!

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※神戸ビエンナーレを見に行ってくれた友人から送られてきた画像。期間中、他の作家さんのコンテナに片手袋が落ちていたらしい。

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2013年11月24日 (日)

『神戸ビエンナーレへの道~残り一週間!~』

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神戸ビエンナーレ会期終了まで、いよいよあと一週間となりました!

僕の作品『まちに咲く五本指』は、八年間に及ぶ片手袋ライフの集大成です!今年は仕事以外の時間は殆ど全て、作品に取り組んでいました。

「自分がやってきた事、表現したかった事に対して誠実に」。その思いは努力の甲斐もあり達成出来たと思います。

奨励賞受賞に始まり、二ヶ月間の会期中、予想を遥かに上回る反応を頂きましたし、新聞やテレビに出演する、という滅多に出来ない経験もさせて頂きました。「参加して良かった」、の一言に尽きると思います。

残り一週間。少しでも多くの方に見て頂きたいです。勿論、僕の作品以外にも本当に本当に面白い作品が沢山あります。お近くの方、興味のある方、是非神戸ビエンナーレに足をお運び下さいませ!

神戸ビエンナーレ
http://www.kobe-biennale.jp/

石井公二作:『まちに咲く五本指』
http://www.kobe-biennale.jp/compe/container/2013/20130404153114.html#001839

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2013年10月15日 (火)

『神戸ビエンナーレへの道~三連休~』

昨日は知り合いが何組か作品を見に来てくださる為、神戸にいました。

三連休、メリケンパークは無料開放な上、神戸ビエンナーレと同時開催で大規模なインドのお祭りもあったので物凄い人出でした。

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せっかくの機会ですので、僕は“出展者”というカードを隠し、鑑賞者に紛れてダイレクトな反応を窺ってました。笑う人あり、自分の手袋喪失体験を語る人ありで、概ね楽しんでもらってるようでした。

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「これは全部作者がわざと手袋を置いてるのよ。こんなに落ちてるわけないでしょ!」と言い張るお母さんに、「違うよ!全部本当に落ちてた、ってちゃんと書いてあったよ!」と食い下がる子供がいて面白かったです。

喉元まで「女の子よ、君が正しいんだよ!」と出掛けましたが、誤解も含め受け入れる事にしたのでやめました。

でも皆さん、コンテナ内にある写真、というか今まで僕が撮ってきた片手袋写真は全て路上のありのままの光景。僕は一切手袋に触ってませんよ!

さて昨日は、実はまだゆっくり見ていなかった他の作品も楽しむ事が出来ました。遊覧船に乗って神戸港に点在する巨大な作品を見る“海上アート部門”も天気が良くて面白かったです。

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メリケンパークではこの作品が良かったです。

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真っ白な本を持ってコンテナの中を歩くと、その本に映像が投影されるという、歩くと変化していく絵本です。シンプルだけど、コンセプトと技術が幸福な融合を果たしている好例だと思いました。

それにしても、こんなに沢山の人達が遠く離れた神戸で僕の作品を見てくれている、というのは貴重で不思議な経験だと思います。

まだ見ていない人は勿論、無料開放でたまたま入った方達がもう一度見に来てくれたら嬉しいですね。

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2013年10月10日 (木)

『神戸ビエンナーレへの道~神戸、それは運命~』

片手袋を撮り続けて八年。撮れば撮る程片手袋に取り憑かれていき、時には不思議というか運命というか不気味というか、論理を超えた体験をする事もある。

このブログでも片手袋を釣ってしまった話や、奥さんの幼い頃の写真に片手袋が写り込んでいた話なんかを書いた。

神戸ビエンナーレで片手袋写真を発表するという、片手袋ライフ始まって以来の大舞台。「きっと何かあるだろう」と思っていたが…。

作品制作を始めた初日。まずは実行委員の方々にご挨拶しようと本部を訪ねると…

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入ってすぐの棚に早速落とし物の片手袋が置かれていたのであった。

「これはやはり神戸に呼ばれているな」と運命を感じずにはいられなかったので、記念にこの写真はコンテナの入り口に飾っておいた。

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そして今日。ひょんなことから神戸ビエンナーレ公式ブログの過去ログをたどっていたのだが、2011年1月18日の記事を見て驚いた。

2011年、つまり前回の神戸ビエンナーレのアートインコンテナ説明会が行われた、という記事なのだが、記事の一番最後に注目して欲しい。

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(※記事のスクリーンショット)

“追伸  
説明会会場で手袋の落し物がありました。お心当たりのある方は、ご連絡下さい。”


…僕が神戸ビエンナーレに参加する事は、2011年の段階で既に運命づけられていたのかもしれない。

この不思議な運命に、乾杯。

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2013年10月 9日 (水)

『神戸ビエンナーレへの道~取材を受けました~』

神戸ビエンナーレの内覧会で興味を持って頂いた記者の方から取材を受けたのですが、記事がアップされてました。写真入りで恥ずかしいですが、ご笑覧下さいませ。

路上の手袋、撮り続け8年 神戸の現代美術展で入賞 - MSN産経フォト

http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2013/10/09/06art/

この記者の方は、トータルで三時間近く話を聞いて下さいました。僕の考えていることを丁寧に汲み取って下さった記事だと思います。

それにしても、自分でも何だか分からないまま八年間片手袋を撮ってきましたが、神戸ビエンナーレに参加する事が出来て本当に良かったと思います。

あ、ちなみにこの記事の写真で僕が手に持ってるのは、普段片手袋を撮ってるiPhoneです。今回の作品に使用した130枚の写真は、恐ろしいというか無謀というか、殆ど全てiPhoneで撮った写真なんです。でもB2に引き伸ばしても全然大丈夫でしたね。

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2013年10月 3日 (木)

『神戸ビエンナーレへの道〜作品ご鑑賞にあたって〜』

1380808169212.jpg 神戸ビエンナーレでの展示ですが、審査会、内覧会、そして初日を終え、東京に戻ってまいりました。

とにかく無事にスタートを切る事が出来て、とにかくホッとしました。おまけに奨励賞まで頂いて、最良の結果を得られたと思います。 自分の頭の中にしかなかった作品イメージが、実体となって目の前に出現する。当たり前ですけど自分の作品ながら、自分でも初めて見る訳で。 素直に言って、イメージ通り、いや、イメージを上回る作品になったと思います。

僕の作品は極めてシンプルなのでコンテナに入って頂くだけで良いのですが、それでも三日間を通じて来場者の方には分かり辛いかもしれないポイントが幾つか判明したので、今日はそれについて書きます。

〜神戸ビエンナーレ2013『アート・イン・コンテナ』出品作 “まちに咲く五本指”をご覧になるにあたって〜

①靴のまま奥までお進み下さい 1380808183688.jpg 作品を入り口から一目見て、中に入るのをためらう方が多数いらっしゃいました。 でもご安心下さい。靴のまま上がって頂いて構いません。地面には特殊なフィルムが貼ってありますので。

②入口左手にあるチラシをどうぞ 1380808189999.jpg 作品鑑賞のヒントとなるようなチラシをご用意しました。入口左手に置いてありますので、ご自由にお持ち下さい。

③雨の日について 1380808196448.jpg 雨の日はコンテナ入口をビニールカーテンで仕切っております。ビニールカーテンを開けて中にお入り下さい。

後はご自由に片手袋をお楽しみ下さいませ。お待ちしております!

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2013年10月 1日 (火)

『神戸ビエンナーレへの道』〜奨励賞受賞〜

9/30、神戸ビエンナーレの内覧会&交流会が終わりました。

出展者や関係者、外国の方にプレスの方。沢山の方に見て頂き色んな感想を貰いました。僕が考えた事がなかったような視点で片手袋を捉える方もいました。その全てが新鮮で楽しい時間でした。

そして何と私の作品“まちに咲く五本指”は奨励賞を頂きました!入選だけでも奇跡だったのに…。感無量です。

ハイセンスで高度な技術を用いた作品群にあって、僕の作品“まちに咲く五本指”はアナログてシンプルです。これから二ヶ月、どんな反響が返ってくるか楽しみです。

神戸ビエンナーレ、10/1、開幕です!


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2013年9月27日 (金)

『神戸ビエンナーレへの道~作品完成!~』

神戸ビエンナーレ2013のメインコンペティション、“アート・イン・コンテナ”に出品する『まちに咲く五本指』が無事完成しました。

まずはこの作品が完成に到るまでに協力して下さった全ての方々に感謝です。

明後日に大賞などを決める最終審査があり、それが終わって10/1から二ヶ月間、いよいよ神戸ビエンナーレの開幕です。

僕の作品はとてもシンプルです。しかし八年間続けてきた片手袋研究に対する情熱は、静かにコンテナ内にほとばしっていると思います。

何故僕が初めて大々的に片手袋を発表する場に神戸ビエンナーレを選んだのか?今回の神戸ビエンナーレ全体が掲げる“さく”というテーマ、また作品募集要項に書いてあった“一人一人が、切り裂かれた世界の向こうに何を見るのか”という一文。全てはそこに鍵があります。

震災を経験してから自分なりに考えてきた事。冗談みたいだけど、答えはずっと続けてきた片手袋の中にありました。
なんて書くと重苦しい作品だと思われるかもしれませんが、勿論、片手袋が纏っている飄々とした雰囲気や、思わず笑ってしまうような愛嬌は損なわないよう気をつけました。まずは一目見て笑ってもらえれば最高です。

会期中、僕もなるべく会場に行きます。コンテナ番号21番が僕の作品ですが、その辺りにウロウロしてるオッサンがいたら、気軽に話しかけて下さいね。より多くの方々と交流出来る事を祈ってます。
勿論、僕の作品だけでなく、神戸ビエンナーレや神戸の街を楽しんで下さいませ。詳細は以下のページでどうぞ。

http://www.kobe-biennale.jp/

半年間、本当にお世話になりました。そしてこれから二ヶ月が最高の日々になりますように。

このブログで書ききれなかった制作過程や、作品の詳細なども今後徐々に書いていきます。
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※写真は制作期間中、ホテルで一人寂しく作戦会議していた時の様子。

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2013年9月 4日 (水)

『神戸ビエンナーレへの道~その17~』

今週月曜日、神戸ビエンナーレ設営初日を終え、ひとまず東京に戻ってきました。

メリケンパークはすっかり神戸ビエンナーレ仕様。

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月曜は生憎の天気でしたが、設営を始めている作家さんはまだ殆どおらず、車の移動など気にせず作業が出来ました。
大工さんの偉大さを目の当たりにした一日でした。京都から来てくれた大工さん、作業内容を工務店さんから聞かされたのはなんと当日の朝!
ちゃんとした図面などもなかったのですが、現地で木材の加工、組み立てをあっという間にやってくれました。

心配していた通りコンテナは所々歪みがあり、予定していた寸法と合わない事もあったのですが、それも大工さんがうまく細工してくれました。

唯一の心配はコンテナ内のコンディション。想像以上に暑く、何より湿気が凄い。結露が凄かったので、トラブルが起きるとしたらこれが原因になってくるだろうな、と思いました。

それにしても工務店さん。資材を
全部提供してくれたり、土台作りが終わっても配線を手伝ってくれたり、駅まで送り迎えしてくれたり。自分なら神戸から見ず知らずの男が訪ねてきたら、そこまで世話出来るだろうか?それを考えると、本当に本当に感謝です。
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ところで会場内の事務局を訪ねたら、入ってすぐの落し物置き場にアイツが待っててくれました。僕を心配してくれてるんでしょうか?
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予定通り土台作りが終わり、来週月曜から本格的設営に入ります。

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